今季、ハイプレス・ハイラインに取り組んでいる千葉。GKを含めて全ポジションに豊富な運動量が求められる戦術だが、27日時点でけが人はゼロ。チーム全体として、コンディショニングの良さが目立っている。
フアン・エスナイデル監督の就任以降、食事面で脂質を抑えたメニューを課し、1日4度の摂取を義務付けた。チーフアスレティックトレーナーの山本純氏は食事面だけの効果かどうかは一概に判断できないと前置きしながらも、「食事の内容や取るタイミング、トレーニングの準備、監督の選手起用や管理、それを支えてくれるクラブの姿勢などの要素がマッチし、良いサイクルに入っている」と分析する。
現在、けが人ゼロは10日目。単純比較はできないが、山本氏が昨季まで8年間在籍した山形は「最大15日間」だったという“実績”からも、この状況が珍しいと言えるだろう。
選手からも効果の声が聞かれる。「いま全員でやれているのは珍しいし、食事の効果が出ているのかな」とはMF清武功暉。さらに朝食と昼食の2食をチーム全員で取っている波及効果も。DF北爪健吾は「いろいろな話もできるし、一緒にいる時間が長いからチームメートをより理解するチャンスがある。いろいろなことに気付ける」と言い、連係面にも好影響を及ぼしているようだ。
現時点ではコンディショニングの面で“エスナイデル改革”が奏功しており、今後それをなんとか結果につなげていきたいところだ。
(千葉担当 大林洋平)
2017/04/27 19:05