後方からビルドアップするスタイルを構築中の大分で、福森直也が存在感を増している。
福森は3バックの左でレフティーの利点を生かし、守備のみならず、最終ラインからの斜めのクサビやフィードによる攻撃参加で戦術遂行に貢献していたが、負傷により約3週間、戦線を離脱した。
福森不在の3試合で最終ラインの左に配置されたのは、右利きの鈴木義宜。その間は、攻撃時に最終ラインに落ちてフィードを展開するレフティーのボランチ鈴木惇が、鈴木義の左にポジショニングすることで福森の不在を埋めた。
第8節・金沢戦で戦列に復帰した福森は「体が重くコンディションは良くなかった」と言いつつも、攻守に輝きを見せる。右に戻った鈴木義はプレーに伸びやかさを取り戻し、鈴木惇も、より有利な位置から展開することができるようになった。
福森自身は「もっと試合の流れや受け手のタイミングを見てパスを出したい」とさらなる課題を見据え、充実を期して3年目のシーズンに挑む。
写真:ひぐらしひなつ
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2017/04/21 14:53