「試合に出る幸せをもっともっとかみしめたい」。千葉のDF北爪健吾がプロ3年目にして、充実のシーズンをスタートさせている。
今季はここまで全試合フル出場。過去2年間のリーグ戦の先発は15年が4試合、16年が6試合にとどまっていただけに、一気にブレイクを果たした感がある。目に見える結果は、1-0で勝利した開幕戦の町田戦での決勝アシストのみだが、主戦場の右サイドを献身的に上下動して攻守ともに貢献度は高い。
自身の現状について、「(昨季までと比べて)メンタルの充実度はまったく違うし、試合に出ることで成長しているのを感じることができているのは初めての感覚」と自覚する。その一方で慢心はない。今季の目標を10アシストと設定しており、「5試合で1アシストは少ない。アシストランキングで上にいられる選手にならないと、ずっと出続けるのは難しい。結果を出せる選手になって、早く主力として計算してもらえるようになりたい」と貪欲だ。
さらに今季がプロ人生の分岐点になるとも感じている。「今季がダメならこの先も大きく変わっていくことはできないと思っている。自分にとってはそれぐらい大事なシーズン。結果を求めながら、チームがJ1に昇格するためにできることをしたい」。北爪はチームと個人の結果を両立させ、さらなる成長曲線を描いていく。
(千葉担当 大林洋平)
2017/03/29 19:28