マッシモ・フィッカデンティ監督がキャリア初の師弟対決について語った。
今週末、FC東京との対戦を控える鳥栖だが、フィッカデンティ監督にとっては14、15年と2年間、指揮を執った古巣。さらにFC東京を率いる篠田善之監督とは当時、監督とヘッドコーチの間柄で2年間、ともに戦った。篠田監督が率いる現在のFC東京については「自分がやっていたころのやり方にいくつか戻したと見えるところがある。ただ、完全に自分がやっていたときのやり方に戻して良くなったという言い方は絶対にできない。彼のやり方を加えた状態で、いまのFC東京がある」と昨季途中に就任し、チームを立て直したその手腕を高く評価していた。
いわば、師弟対決となる両指揮官だが、フィッカデンティ監督にとっては意外にも「キャリアでも初めて」の経験。開幕前のキックオフカンファレンスでは「『監督として対戦することになったな』という話もした」とのことで、「チャンスを与えられるべき仕事を彼はしてきていると思う。彼のことを考えるとうれしいし、敵として対戦する状況になるということはうれしいこと」と再会を心待ちにしている様子だった。
フィッカデンティ監督が師としての威厳を見せるのか、篠田監督が師を上回る采配を見せるのか。両指揮官にも注目が集まる。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2017/03/29 19:24