
大分のGKチームが後藤優介と鈴木惇をキッカーに、フリーキックの自主練に取り組んでいたときのこと。居残り練習を眺めていた片野坂知宏監督が、おもむろに安田好隆コーチと安岡拓哉副務を両脇に呼び寄せ、フリーキック練習用人形の前でさらなる壁を作った。
GKからキッカーが見えないように目隠しするのが目的だったが、キッカー側からみれば、突如として厚くなった壁の真ん中にどっしりと指揮官が構えている状態。戻ってきた片野坂監督は「蹴りづらかったんじゃないですか」とニヤニヤし、「でも、ごっつぁん(後藤)も(鈴木)惇も良いボールを蹴ってましたね」と賞賛した。
確かに、自ら壁に入ったとはいえ指揮官にボールをぶつけてしまってはあとが怖い。だがそれよりも、その一部始終を見守っていた某スタッフの口から「あの壁ちょっと逃げすぎ…」と、つい本音が漏れてしまったことのほうが、重大な過失なのではないか。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2017/03/17 17:21