8日に行われたFC東京との練習試合で2-0の完封勝利に貢献した杉岡大暉(右)
7日、8日に実施されたU-20日本代表候補合宿に参加した湘南の杉岡大暉。そこで得たものは課題だった。
「こっち(湘南)とは違う環境の中でフォーメーションも違うぶん、特長を出しづらい部分はあった。ビルドアップの質だとかも上げていかないと」
いつもと違うサッカーに難しさを感じた。U-20日本代表で務めるのは4バックの真ん中。また見え方も違うポジションでは、動き方も異なる面がある。どんなことでも新しいことに順応することは決して簡単ではない。
それでもやってのける能力を持っている選手だということは、リーグ開幕戦からの2試合を見れば一目瞭然。冷静に状況判断をし、安定感のある守備力と攻撃力で早くもチームの中心的な存在になっている。「もっとここで成長して、代表でもっと良いプレーを出せるようにしたい」と話すように、より一層成長への意欲が増してきた。
しかし、一つだけ残念ことが。代表合宿最終日の8日は市立船橋高の卒業式。察しのとおり、高校生活最後の一大イベントに出席できず、いつもと同じくサッカーボールを追いかけていた。「サッカーのほうが大事なので」と話すが、「まだ卒業した感じはない(笑)」と実感が湧いていない様子だった。
(湘南担当 高澤真輝)
2017/03/09 19:30