岩手県盛岡市出身の藤村慶太が、3月11日に開催される明治安田J1第3節・神戸戦に向けた意気込みを口にした。
藤村は盛岡商業高出身の6年目。昨季に大きく出番を増やしたMFで、[4-4-2]のフォーメーションでは本職のボランチをはじめ、FWからSBまで多くのポジションをこなしてきた。今季から採用する[3-4-2-1]でも、ここまでボランチのほか、前線から最終ラインまで多くのポジションで準備をしている。
第2節・磐田戦(1○0)では、90+3分からシャドーのポジションで今季公式戦初出場。「勝っている時間で、まずは守備を意識した」ということで、相手後方のパスの出どころを押さえたり、高い位置でボールをキープしたりと手堅い仕事をした。
守備固め以外にもシャドーでの役割については「奥埜(博亮)さんやリャン(・ヨンギ)さんがやっているのを見て、チームとして良い時間というのはシャドーがボールを受けてキープしたりターンしたりしやすいとき」と理解し、このポジションでも準備をしている。
次節は東日本大震災発生から6年が経つ3月11日に試合が行われる。震災発生当時、藤村は高校で練習をしていたところだった。翌12年からプロとして復興支援活動にも関わっているMFは「ホームで必ず勝たなければいけないという思いが、いつもより強い。内容以上に、勝つ姿勢、戦う姿勢を、見せられる試合にしたい」と意気込む。次節の相手である神戸は、彼が14年6月1日にカップ戦でプロ入り後初ゴールを決めた相手でもある。
(仙台担当 板垣晴朗)
2017/03/08 17:48