攻撃的ポジションに山瀬功治、石津大介、松田力といった個性的な選手が加入した福岡。そのプラス効果を「攻撃にバリエーションができる」との言葉で表現したのは井原正巳監督だけではなく、ともにピッチでプレーする三門雄大やウェリントンら選手も同様だった。守備陣では岩下敬輔が存在感を発揮しているが、既存選手も含めて各ポジションの選手層が厚くなったことは間違いのない事実だ。
一方で、異なる表現で選手層の充実ぶりを認識させてくれたのが城後寿だった。今オフの過ごし方について記者から聞かれると「ベタ休みの時間を制限した」と答えた。理由はポジション争いの激化を十分に理解していたから。特に開幕までの準備期間で指揮官にアピールするためにコンディションを高めておきたいという考えに加え、調整不足が原因で負傷してしまえばアピールどころではない状況になってしまう、という思いも。『キング城後』の意識の変化に。チームへの期待感も高まるのだった。
(福岡担当 島田徹)
2017/02/24 19:54