今季J2最終節、徳島のホームで開催される注目の一戦。徳島の対戦相手である清水は8連勝中。J1自動昇格に王手をかけ、J2リーグの注目の的だ。リーグ状況を整理すると、1位・札幌が勝ち点84、2位・清水が勝ち点81、3位・松本が勝ち点81。各会場の試合結果にもよるが、得失点差で圧倒的優位の清水が勝ち点で並べば、どの相手も上回り、優勝の可能性もある。
そして、この大一番で清水の小林伸二監督に立ち向かうのが長島裕明監督。両者は徳島の新旧監督であり、08年には山形、13年には徳島を監督とコーチという関係でJ1昇格へ導いた名コンビでもある。言わば、お互いの手の内を知り尽くした仲。いや、監督という立場で言えば、小林監督はまだ長島監督の手の内を知らないかもしれない。それだけに、両者の駆け引きが楽しみで仕方がない。
長島監督は「(J1)昇格に切羽詰まっているというより、優勝して上がろうという感じが伝わってきます」と清水の好調ぶりを言葉にしながらも、「どんなチームも必ずスキがある」。そのためには、「僕たちがチャレンジャー精神を忘れずに持つことが大事なことです」と説いた。
昨日リリースがあったが、長島監督が指揮を執るのは今季限り。主将の濱田武が「思い切って悔いのないように。長さん(長島監督)のためにも勝って終わりたい」と言葉にしたとおり、何としてでも勝利で飾って送り出してほしい。
写真:柏原敏
(徳島担当 柏原敏)
2016/11/17 18:21