今季から川崎Fに加入した韓国代表の守護神・チョン・ソンリョンが負傷離脱中。その不在を感じさせない出来でチームの最後尾を支えるのがGK新井章太だ。
かつては東京Vで出場機会に恵まれず苦しんでいた男が、現在は年間勝点首位を目指すチームで際立った存在となっている。昨季からその高い能力は発揮していたが、直近の広島、鹿島という強豪との2連戦を無失点で抑え、勝利に貢献したことで脚光を浴びている。前節の鹿島戦後には「身長を190cmにしないと」と日本代表入りを目指す(?)発言をしていたが、これがまったくの冗談に聞こえないほど、十分背中を預けられる存在となっている。
その新井がこれまでに戦ってきた中で“イヤ”だと感じた選手の一人が、実は今節の対戦相手であるG大阪にいる。
真っ先に挙げたのは鹿島の金崎夢生。「面倒くさいです。頑張るし、貪欲だから。昨季のホームの鹿島戦でやられたのも微妙なところで触られて(決められた)、というのだった。闘争心も半端ない。そういうFWがイヤ」と理由を述べた。そして次に出てきたのが、G大阪の倉田秋だ。
「何でもできる選手。点を取れるし、運べるし、パスも出せる」と攻撃における万能な力を賞賛していた。ちなみに昨年度のJ1・2nd第13節・ホームでのG大阪戦(5◯3)と天皇杯4回戦(0●2)の2試合で倉田に得点を許している。今回こそは、ゴールを割らせたくない思いは強いはずだ。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2016/11/03 11:53