
G大阪の東口順昭が古巣との対戦に向けて、複雑な思いを隠し切れない。新潟からG大阪に移籍して来た当初「新潟には負けたくない」と言い切っていた守護神はリーグ戦で新潟と過去5度対戦し、3勝2分。うち3試合を無失点で乗り切るなど古巣相手への相性の良さを誇っているが「しっかりと残留してほしい気持ちもあるし、そこと戦わないといけないので複雑」と残留争いの渦中にある新潟との対戦に向けて、本音を口にした。
東口自身もかつてはけがに苦しんだだけに、パトリックが負傷離脱した際にも「リハビリもしんどいし、つらさも分かる」とその心境を思いやった背番号1。日本代表に名を連ねるいまでも、他人のつらさに共感できる東口は「僕が新潟にいたときも降格の危機があったし、そのつらさも知っている。結果的に最悪の事態ならないよう、いちファンとして思っている」と控えめだが確かなエールを送っていた。
(G大阪担当 下薗昌記)
2016/10/28 19:42