先日行われたGK限定の日本代表候補合宿において、J2・松本からシュミット・ダニエルが選出されたが、彼は中央大1年から3年までの間に、川崎Fの特別指定選手として練習に参加していた経歴がある。そして、当時、彼とともに練習に励み現在も川崎Fに在籍する唯一のGKが安藤駿介だ。
安藤は、シュミットのプレー面以外について強く印象に残っているという。「(現在はそうとは思わないが)当時のイッカ(GKコーチ)の練習がキツくてイヤだったのか分からないけど、3回くらい遅刻してきて。特別指定選手なのに、すごいなと」と、その”図太さ”のインパクトが大きかったと話した。ちなみに中村憲剛は「あのときは本当に、しょうがなく来ていたオーラが満載だった。『本当にイヤでしょうがない』みたいな感じが全開だった(笑)」と振り返る。
ただ、その実力について安藤は「たまに来る練習生などと比べれば、能力は全然違った」。当時から光るものがあったようだ。J1の舞台でどこまでできるかは未知数であるが、ポテンシャルは間違いない。川崎Fに関わった選手という点も含めて、飛躍をしてほしい選手の一人でもある。
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2016/10/21 21:42