香川県出身で10番を背負う讃岐の高木和正。言わば、讃岐の顔だ。その高木が頻繁に言葉にするのが「走ること」。過去の高木は足下の技術を生かしてボールをさばくタイプのプレーヤーだったように思う。だが、いまではチームのために走る選手になった。Jリーグマッチデーハイライトでも高木が取り上げられる際は、「すごく走る選手になった」というような驚きのコメントが解説者から頻繁に出てくる。
そして、今節・熊本戦でも、その走力が求められる。残留をかけた大一番の前節・北九州戦(0●3)で敗戦し、J2第37節の熊本戦がより重要度を増した。熊本としても残り試合でJ1昇格を目指す上位勢との対戦が多く残っているだけに、勝利が欲しい一戦のはず。それぞれの局面で激しいバトルになることは間違いない。それは走ることも同じ。高木は「自分たちの置かれている状況は分かっています。相手に負けないように走って戦いたい」と言う。90分間走り切り、勝点3を目指す。
(讃岐担当 柏原敏)
2016/10/21 21:27