J1昇格プレーオフ進出を目指す千葉は前節のJ2第35節、6位・京都との直接対決に敗れた(0●3)。その結果、試合後にスタンドからブーイングが飛び、熱くなった一部の選手とサポーターが口論になる事態も発生した。
その事態に関して当事者であるGK岡本昌弘が、12日の練習後に思いを吐露した。まず、事態が起こったときにチームの生え抜きでもある守護神は「団長さんが『ヴェルディ戦も群馬戦もそうだし、どうしてくれるんだ』と話していた。そこは本当にそのとおりだと思って話を聞いていた」とのこと。ただ、その直後に罵詈雑言や不適切な行動がサポーター側から行われた。これで岡本の感情は沸点に到達。その結果、サポーターに不適切な言動で反応してしまい、「本当にすみませんでしたとしか言えない」と素直に非を認める騒動へと発展した。
しかし、「サッカー選手はサッカーでしか示せない」と前置きをした上で、「サポーターに言われたままなのはイヤ。お互い思っていることはあるなら言えばいい。あそこで言うのは良くないけど。それくらい僕はサポーターを対等に見ている」と岡本は語る。だからこそ、「ちゃんとした話をしないといけない」と語り、サポーターと選手の関係性を深めていくためのコミュニケーションが必要だと強調した
「みんな一生懸命やっていて、誰も負けたくないと思っている。やっぱり、やっている人は悔しいし、ベンチの自分も悔しいし、応援している人も悔しい」と岡本。苦境に立たされているが、サポーターと選手が一致団結することがいまの千葉には必要だ。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/10/13 18:25