前節のJ2第35節・東京V戦(1△1)で今季4ゴール目を挙げた北九州のFW小松塁。それ以外の3ゴールは、第1節の山形戦(1◯0)、第10節の讃岐戦(1△1)、第30節の熊本戦(6◯1)で挙げたもの。すべての試合で敗戦がないという、うれしい事実も分かるが、それ以外にも特徴的なことがある。それは得点時間だ。山形戦は76分だが、讃岐戦が2分、熊本戦9分、そして東京V戦が1分。つまり今季ここまでのゴールの75%が開始10分以内に挙げたゴールいうことだ。
ちなみに昨季の小松の得点時間を調べてみると、全18得点のうち12点が後半に挙げたもので、これは全得点の66.7%にあたる。残り6点は前半に挙げたものだが、10分以内のゴールは第20節・岡山戦の2分だけ。ちなみにこの試合は2-3で敗れている。
そういうデータを踏まえた上で、小松に今季ここまで序盤のゴールが多い理由を尋ねた。
「序盤に特に“裏”を意識してプレーしていることが関係しているのかも。言い換えると、うまく集中して試合に入ることができているということ。注意していてもどうしてもスキが生まれるのが試合の序盤。そのスキを逃さないように、と思っているので、それがゴールにつながっているのかもしれない」
度重なるけがでここまで思うように得点を積み上げられていない小松だが、試合を重ねるごとにコンディションは上がってきており、残留の正念場となるこれからの戦いでの活躍が大いに期待できる。“序盤の塁”に注目だ!
(北九州担当 島田徹)
2016/10/12 17:14