9日、京都の練習場で、京都とC大阪が45分×2本の練習試合を行った。日曜日ということもあり多くのサポーターが見守る中、京都は佐藤健太郎、山瀬功治、ひざの手術後初の実戦となる石櫃洋祐、C大阪はリカルド・サントス、酒本憲幸ら、主力級の選手も多くプレー。見ごたえのある練習試合となったが、中でも両チームのサポーターをもっとも沸かせたのが、2本目の途中からC大阪のゴールマウスを守ることになった京都のGK清水圭介のプレーだった。
思わぬアクシデントが起こったのは2本目開始早々。接触プレーでC大阪のGK武田博行が顔面を強打し、起き上がれなくなる。C大阪はサブのGKを帯同させておらず、ベンチに退いていた清水が急きょ代役を務めることに。清水は、本来は味方であるはずのキロスとの1対1を阻止し、リカルド・サントスのゴールの起点になるなど、随所に好プレーを披露。試合は3-1で京都が勝利したが、清水は30分以上にわたりC大阪ゴールの門番としてプレーを続けた。
「平井(直人)コーチから『C大阪の控えGKがいないから、一応準備しておいて』と言われていた。でも、まさか本当にこんな状況になるとは(笑)」(清水)。試合後に貴重な体験を振り返った清水。「入ってすぐ、茂庭(照幸)さんに『お前、マジで変なプレーするなよ』ってプレッシャーを掛けられて・・・。『これガチや。ヤバッ』って思った(笑)」と、ピッチ上では普段とは違う重圧を感じていたという。
それでも、「良い機会やったし、セレッソの人たちに覚えてもらおうと思っていた。出たからには無失点で抑えたかったし、(2失点したことは)申し訳なかった。茂庭選手なんかは最後までプロの姿勢を見せてくれていたし、ああいうのがウチの若手にも伝わればいいのに」と話し、ライバルチームのゴールを守った経験を有意義なモノと捉えている様子だった。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2016/10/09 19:19