「あの人に誘われたから、横浜FCに入ったようなもんですからね(笑)」
「プレーだけじゃなく、人間性も含めて影響を受けました」
大久保がそう語るのは、今節の対戦相手である横浜FCで15年に渡って指導を続ける田北雄気GKコーチだ。大久保にとって、帝京高を卒業してからの3年間、田北GKコーチの指導を受けられたことは本当に大きなものだったようで、「あの人がいなかったら、いまの自分はいない」とまで思っているのだという。
その後、千葉へ移籍し、いまでは長崎で押しもされぬ守護神となった大久保だが、「試合の時に会うくらいしかないんですけど、その時に何気ないアドバイスとかくれるんです」と、いまもその師弟関係に変わりはないという。
今季は幸か不幸か、長崎と横浜FCは天皇杯も含めて三度戦う機会を得たが、これまでの2試合で複数失点した大久保にとって、今回の横浜FC戦では胸に期するものがあるはずだ。「尊敬する人」と言ってはばからない田北GKコーチの前で良いプレーをすること……それができれば、チームの勝利もグッと近づくはずだ。
(長崎担当 藤原裕久)
2016/10/07 13:55