日本代表は4日、W杯アジア最終予選第3戦のイラク戦に向けて埼玉県内で練習を行った。この日帰国した本田圭佑や長友佑都、前日夜に帰国した岡崎慎司、吉田麻也、酒井宏樹も合流し、全員がそろって初のトレーニングとなった。
この日、合流した長友は、所属するインテルでの出場機会が多いとは言えず、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が懸念するコンディション面に不安が残る選手の一人だ。しかし、監督の言葉を理解しながらも、長友は「かなりハードなトレーニングをやってきたので問題ない」と懸念を一蹴する。
2日に行われたローマ戦では「その前の2日間はかなり(練習の負荷を)上げた。前半から出たいなと思っていたので、その気持ちが通じた」と後半17分からピッチへ。30分という短い時間ではあったが、実践をこなして日本代表に合流した。
9月の最終予選は右ふくらはぎの負傷で辞退し、外からチームを見守る形となった。その2試合を「スタートとしては予想外。ホームで初戦を負けるというのは考えてもいなかった」と振り返る。その上で、「最終予選はまだ試合がたくさんある。残りの試合を勝っていくことだけを考えて、精神的な部分でも前回のことは忘れてやっていきたい」と気持ちを込めた。
一方、6日に対戦するイラク代表に関しては、同じくイタリアで活躍するウディネーゼのアリ・アドナンを警戒している。
「この前の試合を見たけど、すごく良い選手。イタリアでレギュラーとしてやれているというのは、彼自身も自信を持っていると思う。(本田)圭佑も知っていて、そこは話をした。僕らにもプライドがあるので負けたくない」
前回の最終予選を欠場しているだけに、今回の2試合により一層の思いを持って臨む長友。イラク戦に向け、静かに闘志を燃やしながら出番を待つ。
文:林遼平(エル・ゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/10/04 22:11