今やA代表でもレギュラーとして活躍する西川周作がそう話したのは、名古屋のGK楢崎正剛との比較についてだった。
17日に行われる2nd第12節・FC東京戦に出場すればJ1通算350試合達成となる西川だが、楢崎は昨季J1通算600試合を達成し、今季もその数字を伸ばし続けている。自身の350試合について問われた西川は真っ先に「僕の目標は楢崎さんなので」というと、名古屋戦で楢崎の出場数を見て「倍も違った」ことで「自分はまだまだ」と感じたことを明かした。
プロになる前から楢崎に憧れていたという西川は、楢崎と代表でチームメイトになった以降も「昔は憧れの人と同じ世界でやれるとは思っていなかったし、いまでもナラさんに会うと緊張するというか、少年の時の気持ちを感じることができる」という。
「初めて会ったのは2005年に熊本で開催された大分vs名古屋で、『頑張ってね』と言われたことを覚えている」という西川は、プロに入って初めてユニフォーム交換をしたのも楢崎だったという。「2010年の最終節。名古屋は優勝を決めていて、当時は広島で豊田スタジアムに行った。初めて会った時もしたかったけど、言えなくて」と当時を回想しながら白い歯を見せた。その後は塩谷司や森重真人、水本裕貴や東慶悟といった元チームメイトとユニフォームを交換しているが、GKで交換したのは楢崎だけらしく、「大事に取ってある」と少年のように笑った。
楢崎の記録にはまだまだ及ばず、「まだまだ試合数を伸ばしていかないといけない」が、それでも「明日はしっかりとチームに貢献して勝って喜びたい」と節目の一戦で結果を残すことを強く望んでいる。
(浦和担当 菊地正典)
2016/09/17 07:02