浦和の槙野智章が17日のJ1・2nd第12節・FC東京戦を前に、15歳でトップチーム登録と報道されるFC東京U-18の久保建英についてコメントした。
槙野は自身の15歳当時を振り返り、「よく校長室に呼ばれて始末書を書いていた。かたやスペイン帰りでトップチーム登録、かたや校長室。同じ15歳でえらい違い」と報道陣を笑わせた。
ただ、試合になれば話は違う。槙野は「ルーキーとか勢いがある若手選手は大好きだし、成長してほしい」と久保にエールを送りながらも、表情を引き締めた。FC東京は久保をまずセカンドチームに当たるJ3のFC東京U-23で起用する見とおしのようだが、トップ登録される以上、いつか浦和戦でベンチ入り、出場の可能性もゼロではない。「(出場しても)自分たちが締めますよ、というところをしっかり見せないといけない」と対峙した場合には先輩の意地を見せるつもりだ。
また、話題はその15歳当時に広島で槙野がともにプレーしていたFC東京の森重真人にも及んだ。「二人でずっと2トップを組んでいた仲間がいまは日本代表でCBのレギュラー争いをしている。地元の友だちは『おもしろい』と言ってくれるけど、俺たちからすると全然おもしろくない」と冗談交じりで吐き捨てたが、「昔からやっている選手とJのピッチでしのぎを削るのはなかなかないこと。ベストイレブンも昨季は二人ともDFで選ばれているし、彼がいることで成長させてもらっている」と良い関係であることを強調した。お互いにDFではあるが、今までの試合ではセットプレーで互いにマークするなど、激しい戦いを見せてきた槙野と森重。17日の試合でも見ごたえのある勝負を見せてくれそうだ。
(浦和担当 菊地正典)
2016/09/14 19:23