約3カ月ぶりの公式戦出場だった。3日の天皇杯2回戦・徳島戦(0●2)の78分、原一樹に代わってピッチに入ったのが大島秀夫だった。
6月15日のJ2第13節・町田戦(1◯0)で途中出場をしたのを最後に、でん部から左太もも裏にかけての痛みによって長く戦列を離れていた大島は、久しぶりの出場にも「時間も時間だったし、パワープレーに入るための出場だったので、サッカーをしたというよりも肉弾戦に出て行ったという感じ(笑)。もちろん、出るからには1点取りたいとは思っていたんだけど・・・」と、勝利につながる働きができなかったことを心から悔しがった。
FW陣に負傷者が多い状況に今節の徳島戦でのベンチ入りも濃厚な大島だが、自身のコンディションはまだ完全とは言い難い状況にあることも事実。それでもいまのチーム状況を考えて自分なりの精いっぱいを尽くしたいと言う。
「試合までにコンディションがさらに良くなるような努力はもちろんするし、もし十分ではなくても出番をもらったらそんなことは言い訳にせずに100%の力を出して闘う。個人が、試合はもちろん練習においてもひたむきに臨むことでしかチームの状態は良くならないと思う」
ベテランのひたむきさはきっと残留を争うチームのエネルギーになる。
写真:藤原裕久
(長崎担当 藤原裕久)
2016/09/07 15:02