天皇杯2回戦敗退に終わった仙台で、渡邉晋監督がこれからの試合に向けチームに気合いを入れた。
仙台は3日に行われた天皇杯2回戦で、J3の盛岡に2-5という大敗を喫した。二つ下のカテゴリーの相手に“下剋上”を許したことで、選手やスタッフは後悔してもし切れないところ。今週はその状態から、いかにして残されたJ1リーグ戦7試合につなげるかが問われる1週間となる。
渡邉監督は2日間のオフを挟んで迎えた6日の練習を前に、チームに反省の弁とともに「過去はもう変えることができない。これから変えることができるモノに集中しよう」と呼びかけた。
その際に引用したのが、渡邉監督が尊敬するアスリートである、MLBのイチロー選手(マーリンズ)のエピソードだった。イチロー選手が自身のマルチヒットの要因について気持ちより技術を強調したことを引き合いに出し、「気持ちはあって当たり前のこと。そこに技術や駆け引きなど上積みがあってこそ相手に勝てる。あれほどの選手でも常にそれくらい準備しなければならない」と、精神面でも技術面でもスキを一切見せず、目の前の相手に挑む姿勢をチームに求めた。
そのうえで、10日のJ1・2nd第11節・横浜FM戦から始まる残り7試合に意識を向けさせた。「変えられるモノは、今季はこれからの7試合にしかない。全勝を目指そう」と、監督はこれからの目標も口にした。
写真:板垣晴朗
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/09/07 07:32