岐阜は今週、坂道ダッシュなど普段は実施しない珍しいトレーニングも行っている。
目下の不足点の一つを問われた吉田恵監督は「戦術的な部分もありますけど、その戦術を90分間やろうとしたら、運動量がないと、間違いなくできない」と話し、「車と一緒です。大きな排気量を積んで燃費良く運転すれば体力も持つし、大きなパワーを作っておいて動けるようになったほうがいい」と表現。パワーの使いどころ、チームとしての戦い方を共有しつつ、「体力面を向上させたい」とベースとなる“エンジン”の部分も洗い直している。
天皇杯では残念ながら初戦敗退となってしまったが、「ある意味(リーグ戦が)中断しているからこそ、(負荷の高い練習で)良い期間を過ごせている」とはCB田代雅也の弁。9月1日のロシアW杯アジア最終予選・日本vsUAEからも、“動くこと”の重要性をあらためて強く感じたという。
彼もまた、判断、ポジショニング、声掛けといった要素がまず前提にあることを前置きした上で、「走れればどんな相手にも負荷を与えられる」と語り、「奪いに行く距離や詰めるスピード、ラインを上げるタイミングなどを少しずつ詰めていきたい」と誓っていた。
(岐阜担当 村本裕太)
2016/09/03 15:35