磐田の名波浩監督が31日、日本代表にエールを送った。
9月1日からロシアW杯アジア最終予選がスタート。初戦の相手は、昨年のアジアカップ準々決勝でPK戦の末に敗れたUAEだ。
名波監督自身、現役時代には日本代表の10番を背負ってW杯予選を戦い、98年フランス大会の切符をつかんでいる。当時のチームが世界への扉をこじ開けてからは、日本は連続出場中だ。2002年の日韓大会は予選免除だったが、その他の大会は予選を戦っている。ラクにアジアを通過できたことはない、とサックスブルーの指揮官は言う。
「簡単な予選突破は今までもなかったと思う。死に物狂いで来る相手に対して、(いまの日本代表も)誇りと責任を持ってやってくれると確信している。W杯に出続けることがいまの日本にとって宿命だと思うので、長丁場だけど一戦一戦大切に戦って勝ち抜いてほしい」
過酷な予選を経験した同監督の言葉には重みがある。“W杯は出場して当たり前”と言われるようになって久しいが、選手たちに懸かる期待とプレッシャーも大きいだろう。そうしたものをはね退け、ロシア行きの切符を手にしてもらいたいところだ。
(磐田担当 青木務)
2016/08/31 19:27