仙台の三田啓貴が、天皇杯2回戦で大学時代の恩師と再会することを楽しみにしている。
仙台は9月3日の天皇杯2回戦で、J3の盛岡と対戦する。仙台には、今季から盛岡を率いる神川明彦監督から明治大時代に指導を受けた選手が3人(関憲太郎、三田啓貴、差波優人)在籍する。関は「(盛岡は)神川監督の指導の下、しっかりした全員守備、全員攻撃ができるチーム。相手に勢いを付けさせない試合にしたい」、差波は「“対戦相手”として公式戦で当たるのは初めてで不思議な気持ちもあるが、球際などで負けないところを見せたい」と、それぞれ対戦に向けて気持ちを高めている。
中でも三田は、明治大1年次の09年に、第89回(09年度)天皇杯で活躍した。このときの明治大はジャイアントキリングを連発し、2回戦で湘南(当時J2)を破り、3回戦では山形(当時J1)を破ったのだが、三田はそれぞれで決勝点を決めた。「しかもその大会の1回戦で勝った相手が、盛岡(当時東北リーグ1部)だった」と、不思議な縁に驚きを隠せない様子だ。盛岡の梅内和磨とは、明治大だけでなくFC東京U-18でもチームメートだったというつながりもある。
「とても熱く、こういう大会を勝ち抜くための勢いをもたらせる監督」という恩師が率いるJクラブを相手に、三田は「とても楽しみ。受け身にならず戦いたい」と闘志を燃やしている。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/08/31 19:20