28日に行われた天皇杯1回戦で讃岐は地域リーグを戦うFC今治に勝利を収めたが、その試合はJ2という上位カテゴリーで戦う北野誠監督のプライドを感じさせるものだった。
実は今治とは今季練習試合でサブ組中心のメンバーで2度対戦しているが、その2度とも敗戦。それだけでも指揮官としては悔しさを禁じ得ない状況だ。当然、天皇杯という表舞台で三度苦杯を喫するわけにはいかず、通例ではサブ組中心で臨むこの天皇杯1回戦でほぼ主力を揃えたことに、この一戦での意気込みの強さが表れていた。
「今治はうまい。でも、個の能力ではウチが上。四国リーグにはミゲルのような大きな選手もいないし、西や仲間のような速い選手もいない。今治をリスペクトはしているが、個の能力で負けたらダメだよと(選手たちには)話した」
結果的に最少得失点差での勝利(1◯0)だったものの、チーム自慢の守備ブロックを組めば今治の侵入をほとんど許さず、攻撃で圧力を掛ければ多くの決定機を生むなど、スコア以上の実力差を見せ付けJ2としてのプライドを守った。
写真:松本隆志
(讃岐担当 松本隆志)
2016/08/30 16:38