25日、W杯アジア最終予選を戦う日本代表のメンバーに、C大阪からMF山口蛍が選ばれた。
練習後、取材に応じた山口は、「うれしかったですね。(ハリルホジッチ)監督の言葉を聞いていると、しばらく呼ばれないかなと思っていたので、正直、選ばれたことに自分ではびっくりしています。選ばれたからにはやるべきプレーをしっかりしたい」という第一声を発した。
C大阪に復帰後、日本代表については、「意識していません。J1に上がるまでは選ばれない覚悟はしています。いまは代表どうこうより、チームをJ1に上げないといけない気持ちのほうが強い。代表に関しては、しっかりJ1に上げて、代表に選ばれるべきプレーをしてから戻る、という思いです」という言葉も残していただけに、このタイミングで選ばれたことは、本人にとっても意外だったようだ。
それでも、直近のJ2リーグでは、2試合続けてジャッキー・ボヌベー日本代表コーチも視察に訪れていた。発表会見でのハリルホジッチ監督の「(日本に)戻って来ることに関して評価はしていないが、急に手放すことはない。毎回、A代表では素晴らしいプレーを見せている。蛍のようにボールを奪える選手はいない」という言葉からも、山口に対する期待の大きさはうかがえる。
山口自身、「(Jリーグに復帰することは)自分が決めたことなので。でも、日頃の練習でも、自分の意識一つで変わることもできる。いまは、より自分に厳しくやっていかないといけないという思いでプレーしています。(代表では)自分の良さを出さないと選ばれた意味もない。激しくボールを奪う自分のストロングな部分は、今まで以上に出していきたい」と話す。
今後、28日に行われる天皇杯1回戦・アルヴェリオ高松戦には帯同せず、代表合宿に臨む予定となっている。
(C大阪担当 小田尚史)
2016/08/25 19:39