25日、W杯アジア最終予選を戦う日本代表のメンバーに、川崎Fからは小林悠と大島僚太が選ばれた。小林は「(最終予選は)厳しい試合が続くし、お互いに負けられないという中での戦いになる。そういう大事な試合のメンバーに選ばれたことはうれしい」と喜びを口にしたが、いまはその喜びで安堵するのではなく「どうすれば代表のために力になれるか」と考えるフェーズにいると感じているようだ。
小林は2014年に初めて代表に選出されて以降、「見る人に『これで代表か』と思われないようなプレーをしたい」と自身にプレッシャーをかけながらリーグ戦を戦ってきたが、今季は日の丸を背負うに値するプレーを続けている。特に7月は全試合でゴールを決めてリーグ選定のMVPにも選ばれた。
これだけの結果を残すとファンの見方も180度変わり、「代表でどれだけ結果を残してくれるか」という期待感が彼の背中にのしかかることになる。
それについて小林本人は「そう思っている(期待している)サポーターもたくさんいると思いますし、自分が一番強く思っているので。楽しみですし、チャンスでもあるので思い切ってやりたいですね」とポジティブにとらえた。
リーグ首位の川崎Fをけん引するストライカーのいまの調子を考えれば、代表初ゴールをこの最終予選で決めてもおかしくない。ただ、そのためには出場機会が必要。練習時からアピールをし、先発メンバー入りを勝ち取ってほしいものだ。
文:竹中玲央奈(エルゴラッソ川崎F担当)
(川崎F担当 竹中玲央奈)
2016/08/25 19:15