神戸のボランチ・前田凌佑が練習に復帰した。6月中旬に負傷離脱したあと、一度は合流したものの別の箇所を痛めて再離脱。もどかしい状態が続いていたが、「いまはみんなが『誰が出ても』という風になっている」と、フレッシュな心境を伝えた。
2日に実施したミニゲームでは、精力的に動いて攻守を引き締めた。「(前節・)大宮戦に勝って、チームは良い状態でやれている。自分も早く試合に出て活躍したい」と熱気むんむん。7月30日の土用の丑の日に勝利したチームと歩調を合わせるように、コンディションもモチベーションもうなぎ登りのようだ。
そんな前田と同世代の選手たちは、まもなくリオ五輪での戦いに挑む。「悔しさもそれなりにはある」とメンバー入りを逃した心境を率直に語るが、「選ばれなかったことを自覚して、こっちで試合に出ることを目標にやりたい」と前を向く。
リオ五輪メンバーには、神戸からは岩波拓也が入っている。現地での体調不良が伝えられた岩波だが、下部組織時代から一緒に戦ってきた前田は「アイツなら大丈夫。けがからも回復したし、頑張ってほしい。金メダルを!」と“金メダル”をことさら強調し、地球の反対側へ檄を飛ばした。その上で、「アイツが戻ったときに金メダルを狙える位置にいれるように」と、タイトルを目指してチームを盛り上げていきたい気持ちも語った。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2016/08/03 07:16