鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督がJリーグの育成について持論を語った。
先日、今後の体制に関する会見を行った鳥栖だがその際、竹原稔社長は「来年、J3に参入するということはいま、考えていない」と明かした。
この発言を受けて、その後、行われた囲み取材でマッシモ・フィッカデンティ監督は「いま、そういうチーム(U-23)を持っているJ1のチームは結局、土曜日の試合に出ていないメンバー、そういう選手がプレーできる場としてしか使えていない。J1のレベルの選手なのにJ2ではなくJ3でプレーさせられていると考えると全てがズレてきているのではないかなと思う」とJクラブのU-23チームの現状を分析した。
選手の成長という観点から話は自チームにも及び、「今シーズンのウチの選手の入れ替えについて彼らの人生を考えたときにここに残っているよりも移籍した方が今シーズンについてはサッカー選手としてのキャリアで良い過ごし方ができるのではないかと考えてクラブとして判断した。それはぜひ分かってほしい」とサポーターに理解を求めた。
移籍していった選手たちについてもあくまでも選手の成長という観点に立ってからの決断だったと強調し、「(移籍した選手たちは)いま実際に試合に出られているので彼らのためにも良かったなと心の底から思っている。鳥栖との関係が切れていない選手も多くいます。プレーする機会を得ていかないと成長できない。引き続き、彼らのことをちゃんと追いかけているし、将来的にまた、鳥栖でプレーする機会もあるでしょう」と話した。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/08/03 07:00