前節、浦和とのさいたまダービー(2△2)で衝撃的なゴールを決め、一躍その名を轟かせたマテウス。「たくさんの祝福のメッセージや電話を、友人や家族からもらった」とのことだが、慢心は一切ない。
「『ナイスゲーム』という声はたくさんあったけど、自分はそれに浮かれずに、どん欲に『試合に出たい』という気持ちをトレーニングから見せないといけない。そうしないと次の試合に出られないという危機感を常に持たないといけない。今週もそういう気持ちでトレーニングに励んでいた」
実際、マテウスのどん欲な姿勢には周囲も一目置いており、浦和戦のハーフタイムには横谷繁から「どんどんシュートを打ってくれ。そのために僕たちはパスを出すから」と言われていたという。「全体のサポートは非常にありがたいし、力になっている」と感謝を示すマテウスには、これからも多くのサポートがあるはず。まずは23日のJ1・2nd第5節・新潟戦で継続して好パフォーマンスを見せたいところだ。
「前節の得点は待ちに待ったゴールだった。このゴールの勢いを新潟戦にも生かしたいし、ゴールを取ったからといって試合にいつも出るという保障もない。チームの中での役割をしっかり果たさなければいけない。守備でも攻撃でも、任された役割を果たせばチームの力になる。そこからさらに結果にこだわってやっていきたい」。
謙虚な姿勢からは、さらなるブレイクの予感が漂っている。
(大宮担当 片村光博)
2016/07/21 20:22