ユース出身・チーム最古参の金澤慎にとって、さいたまダービーが特別な一戦であることは言うまでもなく、「ほかの選手より思い入れが強いと思う」と公言する。埼玉スタジアムでのダービーは2年ぶり。0-4で大敗を喫した試合(14年J1第22節)を知る選手も少なくなってきたが、金澤は当時に悔しさを忘れていない。
「あのときは大熊(清・現C大阪監督)さんが監督で、(その試合が)最後の試合になってしまった。僕も出ていて、今までで一番歯が立たなかったというか、何もすることができずに負けてしまった。自分たちの力のなさと、悔しい気持ちをすごく感じた試合だった」
その後、J2降格とJ1復帰を経てダービーを戦う権利を取り戻したが、1st第11節のホームでの対戦は0-1で惜敗。2年前の借りは返せていない。
「前回対戦で負けた気持ちと、0-4で負けたときのリベンジを兼ねて、相手の実力を(100%)出させるくらいのプレーをしていかないといけない。気持ちを前面に出して戦っていきたい」
50,000人以上の来場が予想される17日の埼玉スタジアム。大観衆の前で2年越しのリベンジを果たすため、すべてを出し切る覚悟だ。
(大宮担当 片村光博)
2016/07/16 18:44