京都のDF高橋祐治が10日、J2第22節・群馬戦で久しぶりにベンチ入りを果たした。公式戦のメンバーに名を連ねたのは、試合中に脳しんとうを起こして意識を失った4月9日のアウェイ・群馬戦(第7節)以来。10日の試合では最後まで高橋に出番はなく公式戦復帰とはならなかったが、脳しんとうを起こした際に激突した群馬のFW瀬川祐輔が試合後に高橋の下へ訪れ、会話を交わしたという。
そのときのことを高橋に尋ねると、「向こうも心配していたみたいで、『ごめん』と謝ってきてくれた。瀬川選手は良いプレーをしていたし、自分からは『ナイスプレー』と声を掛けた」とのこと。
脳しんとうを起こした第7節の試合は、高橋が招集されていたU-23日本代表候補のトレーニングキャンプ直前。高橋にとってはリオ五輪行きのチャンスが絶たれる悪夢のアクシデントだったが、「わだかまりは全然ない」と笑顔を見せる。「試合中の出来事だし、仕方がないこと。向こうも悪気があってやったわけではない。またピッチで戦えればいい」と高橋は話す。高橋はプロ1年目ながら群馬の攻撃をけん引する瀬川との再戦を心待ちにしている。
(京都担当 川瀬太補)
2016/07/13 17:18