開幕戦で爆勝するチームがいなかったこともあって、J1・1st第1節で神戸に2-0で勝った甲府の順位はクラブ初の1位だった。このままいくことはないとは思っていたものの、1stステージの17位フィニッシュはもやもやした不安を感じる結果。1節でも早く残留を決めたいところだが、2ndステージの最後3試合は、現在18位の福岡(第15節・アウェイ)、16位の湘南(第16節・アウェイ)、15位の鳥栖(第17節・ホーム)。今季もJリーグの全能の神である「日程くん」の恐ろしさを感じざるを得ない。
大エース・クリスティアーノの移籍(柏への完全移籍)は非常に大きな影響があるが、すでに報道されているように、クラブは2ndステージに向けてFWドゥドゥ(フィゲレンセ/ブラジル)とFWダヴィ(無所属)の獲得に動いている。最新の情報ではこの二人が加入することはほぼ確実で、あとはビザ取得手続きにかかる時間の問題だけ。ただ、ドゥドゥも実際に合流してみないと期待どおりのスペックがあるのか分からないし、ダヴィもコンディションが整うまで最低1カ月程度はかかると想定されるため、2ndステージの序盤はより難しい試合が続くことは確実。
しかし、「クリスティアーノがいても17位だった」という評価もできるし、「守備で穴を空けるクリスティアーノ」という評価もあるので、守備の穴を日本人選手で埋めることで影響を最小限にできるかどうかが序盤のポイントになるだろう。
4月30日のJ1・1st第9節の新潟戦(2△2)で負傷したボランチ・新井涼平の再戦力化は7月中には可能な見込みで、佐久間監督兼任GMは(新加入ブラジル人選手がフィットするであろう)最後10節でスパートをかけることを目標にしている。「(人事でシーズンの)最後は大ナタを振るって改革すると同時に、残留しますよ」と話した佐久間監督兼任GM。前節・広島戦(0●3)後は相当に疲弊しているように見えたが、再び不敵な笑みを取り戻した。さて、どうなりますか。インターバルがないまま始まる2ndステージ、残留争いはここから熾烈になっていく。
(甲府担当 マツオジュン)
2016/06/27 17:23