24日、明治安田J1・1st最終節・名古屋戦の前日練習を終え、三々五々帰宅する選手たちの中で、一人、黙々と荷物を愛車に運んだ宇佐美貴史。ドイツ・アウクスブルク移籍前、G大阪の選手として最後の練習を終えると、早くもロッカールームを完全整理。「キレキレっ、さっぱりですね」と開口一番、荷物を完全撤去したことを明かした。
「あえて荷物をきれいにして、あっけらかんを演出しました。旅立っていく自分を、演出しました。試合が終わって、皆がクラブハウスに来たときに、何も荷物がないみたいなね。そんな感じを演出しました、わざと」
そんな背番号39の最後の練習を終えたチームだったが、「いつも通りの雰囲気で、惜別ムードはゼロでした」と良くも悪くもマイペースなG大阪らしい淡々としたものだったという。
「一回目のドイツ挑戦の時のラストマッチ前日よりは、意外とフラットというか、わりといつも通りの感情でいる」と話した宇佐美は、明鏡止水の境地で名古屋戦に挑む。
(G大阪担当 下薗昌記)
2016/06/24 20:56