福岡のMF古部健太が、プロ9年目のJ1初出場に意欲を見せた。
25日のJ1・1st最終節で鹿島と対戦する福岡だが、ここまで左SBのレギュラーを務めていたDF亀川諒史が累積警告により、出場停止。代役にはさまざまな可能性があるが、古部が出場すればプロ9年目、30歳でのJ1初出場となる。「ずっとJ1で出たいという気持ちはあったし、金沢、長崎とチームを移ってきたときも上のカテゴリーでやりたいという気持ちだった。昨年、福岡から声をかけてもらったときもJ1でやれるということで迷わず、移籍を決断した」(古部)。古部は立命館大を卒業後、J1の横浜FMに加入したが出場機会がなく、金沢、長崎を経て今季、福岡に完全移籍。クラブを渡り歩く中でポジションも変わっていき、最初はFWだったが、サイドハーフ、ウィングバック、CBと徐々に後ろのほうへ移っていった。それで監督やチームの要求にしっかりと応え、厳しいプロの世界を生き残り、ようやくJ1デビューのチャンスを得た。
「鹿島戦で任せてもらえるのであれば全力でやりたい。出ることになればやっぱり勝ちたいし、初出場の試合を勝利で終えたい」と語った古部。30歳の苦労人がJ1デビュー戦を勝利で飾れるか注目だ。
(福岡担当 杉山文宣)
2016/06/22 21:23