ナビスコカップで優勝経験を持つ水野晃樹が、仙台でもこのタイトルを目指し、コンディションを上げている。
25日に川崎Fと対戦する仙台。ここで勝てばグループステージ突破に大きく近付く。そんな重要な一戦を前に、水野は23日の紅白戦でも切れ味鋭いプレーを見せた。
千葉に所属していた05年(イビチャ・オシム体制下)と06年(イビチャ・オシム→アマル・オシム体制下)に、ナビスコカップ制覇を経験している水野。06年には大会の最優秀選手賞にも輝いた。「あのときは、まだ僕も若かったんですよね…」と苦笑いしながら振り返る。当時は、グループステージから試合を重ねるごとに強くなるチームの中で、「どの公式戦でもチャンスに対してどん欲で、自分の良いところをゲームの中で生かそうと必死でした」という。
今季の仙台はナビスコカップで多くの若手選手がチャンスをつかみ、現時点でグループBの首位に立つ。そんなチームの中で水野は自身の結果を求めるとともに、若手選手へのアドバイスも怠らない。「もっと自分の良いところを遠慮なく出してほしい。それがさらに、チームの勢いにもつながると思うので」。
30歳を迎え、ベテランの域に足を踏み入れた水野。得意の突破やクロスでチームを引っ張り、若手選手とともに3シーズンぶりの決勝トーナメント進出を目指す。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/05/23 17:33