ナビスコカップ第5節・甲府戦から一夜明けた19日、試合に先発した神戸のメンバーはリカバリーで汗を流した。この日の選手やスタッフ、サポーターからは「ゴラッソ」「ロベカル」「雄大おもしろい」「昨日は雄大でしょう」などの声が矢継ぎ早に飛び出し、前日にゴールを決めた左SB田中雄大の話題で持ち切りだった。
甲府戦で豪快なFKを決めた田中雄。ゴール右手前から放った左足のFKは弾丸となり甲府ゴールに突き刺さった。田中雄は「クロスのイメージもあったし、サイドネットも狙っていた」と話し、「ひさびさのサッカーで、うまく力を抜けて蹴れたと思う。ずっと蹴っていたらできなかったかもしれない」と苦笑いを浮かべつつ、貴重な先制弾を振り返った。
J1開幕戦の甲府戦に出場したあと、負傷のためおよそ2か月以上離脱。14日のJ1・1st第12節・川崎F戦に途中出場して復帰した。その後、チームは神戸には戻らず、甲府戦への準備を静岡・御殿場で行った。その際、リハビリを支えてもらったトレーナーらから連絡を受けた。田中雄は「ずっと気にかけてもらっていた」ことに感謝し、その思いをピッチでぶつけられたことを喜んだ。
21日には1st第13節・横浜FM戦を控える。田中雄は「甲府戦は攻守に満足はしていない」と自戒する。その上で、「総力戦だと思うし、誰が出ても結果を残していきたいですね」とフル回転での活躍に意気込んでいる。
(神戸担当 小野慶太)
2016/05/19 20:22