前節、首位・町田を1-0のスコアで下して、12試合ぶりの勝利を手にした北九州。相手を引き込む従来の守備に、自らがボールを奪いに行くアグレッシブな守備を融合させて手にした久しぶりの歓喜だった。
その勝利からリカバリーとオフの2日間を挟んで迎えた18日の練習はいつもと変わらず2部練習。午前練習もこれまたいつもと変わらずフィジカルトレーニングで始まったが、その内容に変化があった。いつものサーキット系のフィジカルトレーニングを終えたあと、吉満樹フィジカルコーチが実施したのがゴムチューブを腰に巻いてのトレーニングだった。その後には100mを段階的にスピードアップして走り抜くラン・トレーニング。この二つに関しては見慣れないメニューだった。
この新しいトレーニングの導入理由について吉満フィジカルコーチに尋ねると「時期的なものもあるが、いまチームは前に出て行く守備がテーマの一つになっている。前節の試合を見ても、その守備の部分であと一歩前に出ることができていれば、というシーンがあったので、メニューに落とし込んだ。もちろん、今日1日でそれだけのフィジカル的な成果が出るわけではないが、イメージを持たせることはできる。それが大事」とチームをさらに進化させるための狙いがあった。
心も体も前へ――。久しぶりの勝利を本物の勢いに変えたい。
(北九州担当 島田徹)
2016/05/18 16:12