不遇の状況にある鳥栖のアタッカーが奮起を誓った。
C大阪から今季加入したMF楠神順平だが、ここまでリーグ戦、ナビスコカップでも出場がない。ベンチ入りもJ1・1st第8節・磐田戦で一度あっただけで苦しい状況が続いている。自身の持ち味とチーム戦術が合致しない不遇の影響が出てしまっている状態だ。
しかし、そんな楠神にチャンスが巡ってくるかもしれない。マッシモ・フィッカデンティ監督は連戦に向けて、「明後日の試合はかなり大きく変えて試合に挑むことになります」と18日のナビスコカップ第5節・川崎F戦でのメンバー変更を明言した。
これを受けて楠神は「出られるかは分からないが」と前置きしながら、「サブ組からしたらチャンス。こういうワンチャンスしかないので、しっかりアピールするしかない。トップチームが点を取れていないので、前の選手としてはそこを意識していきたい」と意欲を見せていた。
「ワンチャンス」と自身で表現したように、置かれている状況の厳しさはよく理解している。いまの鳥栖に足りない個での打開力を楠神は見せることができるか。プロ生活をスタートさせた古巣相手から、自身の現状を一変させる起死回生の活躍を目指す。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/05/16 20:26