「この前、お母さんが花束持って来てくれたやん。寂しいなあ」
山形の石﨑信弘監督がそう声をかけた相手はDF山田拓巳。
山田はJ2第8節・札幌戦(1△1)でJリーグ通算100試合出場を達成し、それを記念して前節・群馬戦(3◯1)の試合前に表彰された。第7節の町田戦(01)で100試合出場を達成し、公私とも仲の良い宇佐美宏和と同時の表彰となったが、奥さんと二人のお子さんがプレゼンターを務めた宇佐美に対し、独身の山田が花束を受け取ったのは母親から。独身選手について“彼女がいる・いない”までほぼ把握している石﨑監督に「寂しい」と茶化されては、山田も「へへへ。そうなんですよ、ちゃみ(宇佐美)は奥さんで…」と返すしかない。
それでも、26歳の山田はいつもの前向きな姿勢を崩すことはない。「200試合の花束贈呈は人を考えないと」と新たなプレゼンターを見付けることを示唆したが、それを聞いた石﨑監督から「何年かかるんだよ!」とツッコまれていた。
(山形担当 佐藤円)
2016/05/14 11:45