けがのため長期離脱していた金沢のFW金子昌広が、前節・清水戦で戦列復帰を果たした。昨年6月に右ひざ、11月に左ひざの外側半月板損傷し、手術を受けた金子。そこから長い間、リハビリや別メニュー調整を行ってきた。
今季は、3月半ばから全体練習に合流。4月下旬にはトレーニングマッチで得点を挙げるなど徐々にコンディションを上げていた。そして、清水戦でひさびさに公式戦のピッチを踏んだ。復帰するまでは外から試合を観る日々を送りながら、「何とかしたいと思っていた」。
先発した清水戦で感じたことは、チームとしてリトリートしたこともあり、「ボールを取るところも低いし、取ってからも時間がかかってしまう。守備から攻撃に行く時の、ボールを取ったあとの精度や運び方は改善しないといけない」。前線にスピードをもたらす金子に懸かる期待は大きいが、いまの金沢は課題が山積みで「ひとりでどうこうできる問題ではない」のも事実。だからこそ、「チームが一つになって、必死に、ひたむきにやり続けるしかない。それが勝ちへの近道」だと金子は語った。
金沢は今節、ホームに札幌を迎える。金子が話したように、「必死さ」を前面に出して「ひたむきに」戦うことが、今季初勝利への最低条件となるだろう。
(金沢担当 野中拓也)
2016/05/02 17:45