3月31日の練習中に負傷して離脱していた浅野拓磨が26日、チームの全体練習に合流した。
「けがしたことはめっちゃ悔しかった。ACLで敗退してしまって、そこに自分がいれなかった悔しさはすごくあった。ピッチに立てない悔しさを味わったので、もうこれ以上はいい」と、離脱中の複雑な心境を語った浅野。5月18日からはU-23日本代表が出場するトゥーロン国際大会も控えており、「まずはチームでしっかりと結果を残さないといけない」と足元を見つめている。負傷前につかんでいた1トップのポジションでは現在、ピーター・ウタカがゴールを量産中だ。「めっちゃ刺激をもらっている。うれしい反面、悔しさもある。負けていられないなと思うので、ここから追い上げていきたい」と浅野は語った。
森保一監督は「戻ってすぐにけがをするのは、われわれにとっても彼にとっても痛いので、良い状態で戻ってきてもらえれば」と復帰を急かす様子はなく、起用法もこれから見極めていく考えだ。
「(浅野をトップ、ウタカをシャドーに起用した)大宮戦のイメージもあるし、拓磨をシャドーでというイメージもあるけど、シャドーには(茶島雄介などの)伸びてきている選手がいる。すべての選手に約束されているポジションはない」と森保監督。10番の復帰によって競争が激しさを増すことは間違いない。
写真:六川則夫
(広島担当 寺田弘幸)
2016/04/26 20:48