ホームで戦った第2節の栃木戦は、いい内容のゲームで相手を押し込みながらも決定機を決めきれず、逆に一瞬の隙を突かれて失点し敗戦。まさに「これぞサッカー」というような試合だった。
だが、選手はそうした不文律を逃げ道にするつもりは一切ない。特にMF古田寛幸は「どんなにいい試合をしていても、勝たなければ意味がない」と好ゲームを一蹴。自身のシュートがバーに嫌われる惜しい場面もあったが、それについても「自分の技術が足りないから、シュートが入らなかっただけ」とキッパリ。運、不運を口にすることは一切なかった。
オフにはトゥーン(スイス)に練習参加し、欧州の厳しさを肌で知った。そんな古田が発する「今季は結果にこだわってやっていく」という言葉は、例年以上に重みを感じる。
(札幌担当 斉藤宏則)
2013/03/13 17:33