若き司令塔を欠くことになってしまった鳥栖が、正念場を迎えている。
20日に行われたナビスコカップ第4節横浜FM戦(0●1)で左ひじを負傷した鎌田大地だが診断の結果、左ひじ関節後方脱臼で全治2週間と、22日にクラブから発表された。
鎌田のけがについてマッシモ・フィッカデンティ監督は「素晴らしいプレーを続けてくれていたので、鎌田がいないというのはチームにとって重い。もちろん、こちらのアドバンテージになるようなことではない」と渋い表情を見せた。しかしながら、「なるべく早くグラウンドに戻せるように、治療もハビリもすべて努力したい」と、今後についてメディカルスタッフを含めての最善の努力を誓っていた。
鎌田不在によってトップ下にはペク・ソンドンが入ることが濃厚だが、ペク・ソンドンにとっては「プロで初めて」という磐田との古巣戦となる。それだけに気合いをみなぎらせている。代わりに出場機会を得ることになる選手のモチベーションの高さも材料にけがの功名にできるか。開幕戦以来の勝利を目指す。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/04/23 17:35