今季アウェイ全勝の清水が、今節・北九州戦で4度目のアウェイ戦を迎える。これまでホームでは1勝もできてないが、なぜこのように極端な違いが現れるのか。この問題を小林伸二監督はこう見ている。
「そもそも攻撃陣にしても、開幕から単調な攻撃しかできていなかった。この2年ぐらいはボールを回して得点を奪うというよりも、カウンター攻撃でしか得点を奪えていない」
つまり、アウェイでは相手が前から攻撃をしかけてくるため、カウンターが通用した。逆にホームでは、相手に守られるとカウンターが通用せず得点が奪えないと。それは、極論を言えば、ここ数年の攻撃の課題が何ら克服されているわけではないということになる。今季ホームとアウェイの勝敗に違いがあるとすれば、要因が清水の側にあるのではなく、相手の側にあるということだ。
だが、それが変わりつつあると小林監督は感じている。
「前節・讃岐戦で、ホームでやっと得点が奪えて、大きく変わってきた。モビリティーが生まれてきている」
「カウンターしかない」から「カウンターもある」へ。長年の課題を克服し、攻撃陣の進化を見せたい。アウェイ4連勝でゴールデンウイークに突入する。
(清水担当 田中芳樹)
2016/04/21 22:47