18日、「熊本地震」による試合延期を受けて、マッシモ・フィッカデンティ監督が心境を語った。
14日夜から続いている「熊本地震」の影響により、16日に予定されていた明治安田J1・1st第7節・神戸戦が中止となった鳥栖。チームは、活動を休止することなく練習を行っている。17日には商業施設内で義援金募金活動も全選手、スタッフが参加して行った。マッシモ・フィッカデンティ監督は「行動で示して被災者の方々と苦しみを共有し、一緒に乗り越えましょうというメッセージを送る必要があった。われわれは露出が少しあるタイプの職業でもあるので、メッセージを伝える力を持っている。こういうときに貢献するべきだと考えている」とその意図を説明した。
イタリア人指揮官にとっても、今回の地震はショッキングな出来事だったようだ。「何年か前(2009年)にイタリアの中心部、ラクイラという場所で地震が起きてだいぶ被害はあった。歴史的な街が多いので、この前のような地震の強度でなくてもイタリアの場合は被害が大きくなってしまうという特徴がある。あれほどの揺れはほとんど経験がなかった」と振り返る。
しかし、指揮官にとって決して他人事ではない。「日本で暮らしている人間として、暮らしている九州で起こったこととして身近なことと感じている。たまたま来ている外国人というような感覚ではない。できることを協力していきたい。元気を与えるというのもそうですし、力を与えられたら」とスポーツを通じての支援を当事者目線で誓っていた。
写真:六川則夫
(鳥栖担当 杉山文宣)
2016/04/19 13:48