13日、町田はFC東京小平グランドでトレーニングマッチ(45分×2)を行い、2-0で勝利した。出場は控え組中心だったが、10日のJ2第7節・山形戦(1○0)に先発した主力組も帯同。天然芝のピッチで体を動かし、ボールを蹴る機会を得て、普段は人工芝でトレーニングを行っているチームにとって貴重な機会にもなった。
開始1分(実測だと12秒)に先制ゴールを挙げたのは、元FC東京の重松健太郎。その後も「(FC東京は)監督もコーチも知っている人が多い。いいプレーをしたいなという気持ちがあった」という言葉どおりの好プレーを見せた。
FC東京の城福浩監督は、重松がトップに昇格した10年にも監督を務めていた人物。城福監督が「彼らしいシュート」として挙げたのは、29分に遠い距離からバーに当てたドライブシュートだった。
重松は若くして福岡、甲府、愛媛、栃木とさまざまなクラブを転々としたが、昨季は町田入りすると全試合に出場してJ2昇格に貢献。今季は谷澤達也の加入によって控えに回っているが、2位と好調のチームを支える活躍を見せている。
「ああいう頑張っている姿を見ると、東京のユニフォームを着続けることの重さを教えてもらえる。そういう意味でもいい刺激だった」(城福監督)。古巣の将がそう唸る、重松健太郎の“恩返し”だった。
写真:徳丸篤史
(町田担当 大島和人)
2016/04/14 10:04