仙台は11日に盛岡と45分×2本の練習試合を実施。西村拓真の2得点などにより、2本合計5-5の打ち合いとなった。
この日は10日のJ1・1st第6節・G大阪戦(1●3)に出場しなかったメンバーで臨み、GKとDFには2種登録選手や練習生が入ったこともあり、守備面での連係に難を残した。一方の攻撃面では、若手選手が多くの形からゴールを奪った。「パスした後も止まらず動いて攻撃の選択肢を増やすことは、このメンバーである程度できました」と、この試合を指揮した福永泰コーチは収穫について語った。
1本目の13分には杉浦恭平のスルーパスに抜け出した西村がGKとの1対1を制してゴール。36分には茂木駿佑のミドルシュートが決まった。2本目2分のキム・ミンテのゴールはCKからで、19分の佐々木匠のゴールは遠目からのキックが風に乗ってゴールイン。40分には、西村が左寄りの位置から決めた。
2得点の西村は前日のG大阪戦でベンチ入り。連続失点したチームの中で「失点は守備陣だけの責任ではないし、自分自身も前でしっかり追って守備のスイッチをしっかり入れなければいけないとあらためて感じました。もちろん攻撃では、苦しいときにたくさんゴールを決められるFWにならなければ」と感じ、この試合のプレーで反映させようとしたという。しかし「できないことのほうが多かった。課題だらけの試合でした」と反省した。若手選手の貪欲さが、リーグ3連敗と苦しむチームに良い刺激を与える。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/04/11 18:58