仙台のGKに負傷者が相次ぐ中、6年目の石川慧がJ1の公式戦初出場に向けて調子を上げている。
仙台は開幕時に先発していた六反勇治が、J1・1st第2節・FC東京戦(1●2)で右足外側くるぶし付近のじん帯損傷により負傷交代。先週に一時全体練習に復帰したが、完全復帰までには様子を見ている状態だ。また、好セーブを続けていた関憲太郎もJ1・1st第5節・広島戦(0●3)で負傷。診断の結果、右股関節付近筋肉の肉離れという重傷であることが判明し、全治約5週間の見込みだ。
4日の仙台の練習には2種登録選手が参加しているが、ナビスコカップ第3節鳥栖戦とJ1・1st第6節・G大阪戦が予定されている今週は、石川慧に期待が懸かっている。石川慧は開幕前のキャンプで左半膜様筋肉離れにより離脱したこともあり、「自分自身、チームに迷惑をかけてしまいました。そのぶんもチームに貢献し、レベルアップしなければ」と意気込む。
JFL・ソニー仙台やJ3秋田への期限付き移籍で公式戦の経験を積んだが、J1の公式戦についてはまだ出場したことがない。しかし今季ここまでのナビスコカップに向けた紅白戦では主力組と思われるチームでプレーすることが多く、いつJ1公式戦デビューを果たしてもおかしくない状態にあった。「JFLやJ3でお世話になった方々への恩返しにもなるようなプレーをしたい」と、石川慧は活躍を誓っている。
※4月6日・7日発売号のエルゴラッソ本紙では、石川選手のこれまでの歩みにフォーカスしたコラムを掲載します。
(仙台担当 板垣晴朗)
2016/04/05 10:30